女装がもたらす人生の変化への対処法
人生は時に、私たちに変化球を投げてきます。人生のどこかの時点で、誰もが驚きや大きな変化に対処しなければならないことはあります。それらの中には、予期していたこともあれば、もちろん、そうでないこともありますよね。 こうした予期せぬ変化や大きな変化にどう対処するかで、私たち自身の人としての厚みができるんです。私はこれまで、パートナーとの別れ、失業や転職、さらには地球の裏側への移住など、人生の大きな変化にいくつも対処してきました。
この記事は、こうした変化にどう対処するのがベストかについてではなく、こうした変化があなたの女装にどう影響するかについてをまとめています。 結局のところ、女装家であることは私たちの一部であり、私たちの生活に変化が起きても、この部分は変わりません。
別れ
パートナーとの別れは辛いです。 どんな理由であれ、いつだって辛いものですね。 別れにまつわる痛みや内省は、明らかにどちらが別れを切り出したかによって異なります。 この両方を経験した私が言えるのは、どちらも簡単ではないということです。
女装家である私たちは、一般的な男性よりも女性的な面や感情的な面が際立っている可能性が高いです。 もし振られたと感じたなら、不安があるかもしれません。なぜなのか、女装家であることが関係しているのかどうか。 振られたと感じた理由にこだわるのは自分を傷つけかねませんし、特に自分の服装が関係しているのではないかと心配しているのであればなおさらです。
私や他のクロスドレッサーの経験を踏まえると、2つのパターンに分けられる傾向があるようです。以前に増して女装に力をいれるか、やめてしまうか。 最初の反応は、心の奥底で感じているものに対する反応であり、着飾ることは苦痛から逃れる方法とも言えます。 また、誰かに女装化としての自分を知られたり批判されたりすることを気にせず、好きな時に好きな格好をすることは、解放的とも言えます。 私の女装友達の中には、振られたとはいえ、やはり好きなときに女の子になれる女装家としてのアイデンティティに誇りを持っている人もいます。
女装癖のせいで振られたと感じた罪悪感から、落ち込んだり、自分の服装に疑問を持ったりすることももちろんあるでしょう。絶望と憂鬱は、誰にでも非合理的なことをさせる危険性があります。女装家の場合、それは通常、二度と女装をしないと誓うことを意味します。 これはまったく非生産的で不健康なことです。 一度女装が生活の一部となれば、それが自分の一部となり、消えることはまずありません。 一旦休んで、自分を見つめ直すのはいい考えです。 しかし、ドレスやランジェリーなどを捨ててしまうのはもったいないですね。 妻やガールフレンドに捨てらて、自分の人生から自分の趣味を全部断捨離してしまうなんて、女装以外には考えられないと思います。
最近パートナーを無くされた方、お気持ちお察しします。 あなたが感じている痛みを紛らわせたり軽減したりするために、建設的な方法で、女装に引き続きトライすることをぜひ試してみてほしいです。 メイクの腕を磨いたり、新しいファッションを学んだり。 一番いいのは、もっとオープンになれる新しいパートナーを見つける決心をすることです。
失業
職を失うことは、誰にでも起こりうることだし、本当にトラウマになりかねないことですよね。 単に収入を失うだけでなく、アイデンティティを失うことさえもあります。 これは誰にとっても大きな衝撃となります。 年齢、経験、給与のレベルによって、仕事を失ったときの反応は異なります。 多くの現役世代にとって、仕事を失ったときの典型的な反応は、しばらく休暇を取り、趣味にもう少し没頭してから仕事を探し始めるというものです。 クロスドレッサーとして、これはオシャレをしたりスキルを磨いたりする時間を増やすことを意味します。
現在、仕事を失うことは、重荷というよりも、むしろチャンスに近いとも言えます。covid以降、在宅ワークの求人が急増しています。 これらの仕事は、好きな時に好きな服装で働けるので、明らかにクロスドレッサーに優しいと言えますね。
引っ越し
引っ越しは前の2つのようにトラウマになるような経験とは言えませんが、クロスドレッサーにとっては良いチャンスがたくさんあります。 例えば、私はしょっちゅう新しい場所に引っ越すのを楽しみにしています。 まっさらな気持ちで、新しい環境でスタートするチャンスだからです。 引っ越しの現実的な問題や、人生における大きな心配事について、いくつかアドバイスがあるので、ぜひご覧ください。
まず、移住候補の場所について、グーグルで検索してみましょう。 どのような文化なのでしょうか、 服装をオープンにすると、地域の人は、一般的にどのような態度になるのでしょうか。 私は以前、ある地域に、女装を受け入れてくれる空気だろうなと思い引っ越したのですが、国自体はオープンマインドなのですが、移住先の地域は非常に伝統的な文化が根付いているエリアだった、ということに気づかなかったことがあります。 自分の属するコミュニティを見つけることは重要なので、よく調べてくださいね。
また、旅行や移動の際の現実的な問題についても考えなければなりません。 女装をどの程度オープンにしているかにもよりますが、隠し場所がばれないようにしたいものです。 私は引っ越しするときはいつも、女装グッズを自分で梱包し、バッグのどこに何が入っているか常に把握しています。 特に気をつけているのはシリコン用品。 洋服は簡単に説明できるかもしれないけど、Dカップのシリコンのおっぱいはそうはいきません。 また、輸送距離や方法にもよりますが、シリコンのバストフォームやヒップパッドのようなアイテムはレッドフラグが立ち、セキュリティ・スキャンの際に不審物として表示されることがあります。 空港のX線検査機で、私のバストフォームが鮮やかなオレンジ色に映し出され、恐る恐る見ていたことがあります。
結論
変化とは人生の一部であり、変化にどう対処するかで、私たちが何者であるかがよくわかります。 クロスドレッサーとして、私たちはしばしば、女性的であることや、自分自身が普通ではないということを、見つめる機会が多いでしょう。 あなたの女装は、私たちの人生に訪れる色んな変化において、影響を受ける可能性が高いと言えます。 しかし、大切なのはうろたえないことです。 多くの場合、自分の女性的な部分にもっと触れることが、困難な状況に対処する助けになるということを覚えておいて下さい。